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(ゲオルゲオウ・イヴァノヴァッチ・グルジェフ)



夏日でした。うっすらと汗をかくくらいですが、夏は近づいているようですね。(=^o^=)

人間は感情の動物なので、気候の変化や周囲のシチュエーションや人間関係などで敏感に気分が

変るものです。複雑なストレス社会ですから、気候が変化しなくとも感情は様々な影響を受けながら

わたしたちの日常は続いてゆきます。月曜はブルー・マンデー・・気がめいる日、疲れを感じる日、気が

重い日などと言われますね。土日の休みで疲れをとり、レジャーなどでストレス解消したはずなのに

再びルーティーンの仕事環境などに戻るのはなんとなく気が重い。

ウィーク・デイに働き、週末に遊んで疲れをとり、気分を一新してまた、せわしく働いて・・というサイ

クルの中で健全な生活をしていれば、問題はないはずですが、人は週末に休んで、ふたたび労働が続く

日が始まると意識の切り替えがうまくいかない場合に気が重くなるのでしょう。

ある出来事、そしてそれにともなう感情が余韻のように残ることもあります。それが楽しいことなら

いいのですが、不快であったり傷ついたりしたことに限って心に残るものです。

「まあいいや」と気持ちを切り替えられたら、いいのですが思うようにはいかないのが感情という「馬」

というものでしょう。

さてさて、G.Iグルジェフという神秘学者が興味深いアレゴリーを語っています。

人間を馬車にたとえているのです。

馬車は、車体と馬と御者と主人に別れています。御者のつとめは、客席に乗っている主人の声を

聞いて、目的地に到達することです。しかし、馬車の調子は悪く、馬は御者の命令を聞かず、

御者自身も主人の声がよく聞き取れません。時折進路を外れて道草したり、訳もなく暴れる馬に

鞭をあてるのが精一杯です。さらには、道はぬかるんでいたり、荒地だったりして、車体にも好ましい

道とは言えません。

グルジェフは、「これがわたしたちの日常だ。」と語ります。馬車とは身体生活であり、主人とは内なる

「真の自己」であり、馬は感情、そして御者はわたしたちの知性を指しています。ぬかるんだ道は

困難の多い生活そのものなのでしょう。グルジェフによると、わたしたちはまず馬車を整え、馬を

調教して手綱をうまくとることから手をつけるべきだといいます。つまり、感情よりも強いものを何か

ひとつ自分の内に保持する、そして感情をうまくコントロールすべきだということでしょう。

しかし、もっと大切なのは御者が眠り込んでいては主人の声が聞こえないということです。

わたしたちは、まず自分が何を望み、どこをめざして進んでゆくのかをはっきりとさせないかぎり

人生の道の途上で迷ってしまうでしょう。目前のルーティーンを追いかけて、感情という馬に引かれて

ゆけば、真の自己がめざすところから大きく外れてしまうのでしょう。

「眠り込んだ御者」がまず目を覚ますことが必須の課題です。

欲求、動機、意図、衝動などに満ちたわたしたちの意識を満たしているものをもう一度、再チェック

して整理してみる価値はあるのではないでしょうか? それだけでも暴れ馬は少し大人しくなって

言うことを聞いてくれるかもしれません。

「月曜はブルー・マンデー」ではなく、心の馬車を整えてブルー・マウンテンでも飲んで、新たな一週間

をはじめたいものですね。やまねこ、やまねこ。(=^o^=)




(*^o^*)