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『ひめブログ』URL://http://www.himeblog.net/
(50番札所 繁多寺と藤棚)

はい、こんばんは。(=^o^=)

少し早めの入梅宣言でしたね。

暑さの夏の準備モードに入ったということなのでしょう。四国もしばらく、雨模様が続きそうです。

ネット・ショップ構築をしながら、くりかえし茂木健一郎さんの『脳と仮想』を読んでいました。

パソコンに向かいっきりでは、脳が疲れてしまうと思ったのです。

わたしたちの意識生活は、仮想に満たされていると茂木さんはいいます。わたしたちが「現実」というも

のさえも仮想だと脳科学の立場から茂木さんは指摘します。

そして、仮想には物質的対象が存在する仮想とそうでない仮想があるということらしい。

つまり、目の前のコップは、感覚体験としてみている仮想・・クオリアですが、いつか喫茶店で飲んだコ

ーヒー・カップは、物質的対象なき仮想です。そして、その仮想空間と記憶の仮想は無限空間と果てしな

い過去につながっているというのです。さらには、対象なき仮想が物質的裏づけのある仮想に優位である

とは必ずしも言えないというのが、茂木さんの論点です。

ここまでくると脳科学も芸術と哲学の領域に入ってきますね。(*^o^*)

茂木さんは、ひょっとして科学者というよりもアーティストではないだろうかと思いました。

ハイセンスなジャパネスク雑誌『和楽』に連載の『日本のクオリアを旅する~地中への回帰』の中で茂木

さんは、熊本県のトンカラリン遺跡を訪ねたあとこう語ります。

「チブサン古墳は、出産後の母乳がよく出るようにという乳房の神様として信仰されてきたという。

 人間は地球と言う巨大な土塊の上ににかろうじて二本足で立つはかなき存在。

 土から生まれ、土に育てられ、土に還る。」

大地の休息と夢想と言う仮想空間。

この多才な科学者は、脳というタッチポイントから芸術とはるかな過去をつむぎだすわたしちの心の

不思議を魅力的にそして、緻密なロジックを駆使して解き明かしてくれます。