『慈雨の光彩~オンマニペメフン』 林久義著
(発行ダルマ・ワークス 発売星雲社)
はい、こんにちは。(=^o^=)やまねこです。
秋風とともに岐阜県飛騨高山の山中から、一冊の本が送り届けられました。
日本でただひとつのチベット寺の住職である林さんの新著『慈雨の光彩 オンマニペメフン』です。
林さんとは、学生時代からニ十数年のおつきあいになります。
「やさしいチベット仏教入門書」と帯にあるこのチベット仏教の精髄を伝える本書は、不思議な力を
秘めています。
チベット仏教に、古来伝わる観世音菩薩成就法と言う修行法を中心に解き明かしてくれますが、その真言
「オンマニペメフン」の深い響きと法力が読者の心に響くように曼荼羅の構成になっているのです。
日本には、弘法大師空海がもたらした高野山を中心とした密教の文化があります。
わたしの住む四国もその流れから生まれたお四国遍路の伝統が生きていますが、チベット仏教もまたイン
ドで生まれた密教が独自の発展を遂げて、現代も生きた教えとして世界に伝わっています。日本の密教と
はいわば姉妹のような関係の教えなのですが、近年ダライ・ラマ法王の活動などを通して広く知られるよ
うになって来ました。本書は、チベット仏教のみならず、仏教の基本的な教えをやさしく、そして実践的
な立場から解き明かしています。
著者の林さんは、若き日に米国カリフォルニア州のオディアン寺に参篭し、師となるタルタン・トゥルク
リンポチェと出会い、チベット仏教の法脈を日本にもたらす請願を建てられました。
以来20数年にわたり、営々と活動を続けられ、現在、飛騨の高山にチベット寺 ウッディヤーナ山タル
タン寺を自らの手で建立されています。
本書は、そんな長年の修行に裏付けられた深い知恵と仏心に満ちた魅力的なテキストです。
仏教を学びたい人にもおすすめの基本書と言う面も持ち合わせているようです。
世界の屋根、雪嶺の国チベットの密教の法脈は、日本の霊山 飛騨高山に根を下ろして『慈雨の光彩』と
なって、その豊かな霊性を伝えてくれます。
本書に出会う一人ひとりの心に、オンマニペメフンという観世音菩薩のマントラが響きますようにと
祈ります。
やまねこ(=^o^=)でした。
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