インド・ネパールの旅から帰って一月が経ちました。ライブ感覚で旅の日誌を綴って来ましたが、そろそ
ろ思い出深い部分も出てきたかな(=^o^=)
旅の道すがら、影絵のように去来する美しい風景をご紹介しましょう。
一週間近くとどまったカトマンズのボーダナートは、私にとって思い出深い場所です。
留まって数日目に折り良くお祭りの日に当たりました。その日は、ボーダナート・ゴンパの『月のお祭
り』ということで、夜も賑わうと聞いて林氏と出かけました。
いつになく参拝者たちは夕刻から集まり、まもなく参道は一杯になりました。空は澄み切り、まんまるの
満月の下、山門前に多くの人たちが賑わいを見せていました。楽器を持ったグループが、ネパールらしい
音楽を奏でています。参道では、ご供養の灯明が売られています。カトマンズでは、油脂を用いるバター
ランプです。賑やかな音楽の中、『御神体?』らしきものを持った男の人が山門でそれを高く掲げると興
奮は頂点に・・・。おそらくヒマラヤの神々が月夜に祝福にこのゴンパを訪れると信じられているので
しょう。なんとも日本的な祭礼の雰囲気で、なんだか懐かしくなりました。
子どものころにしばしば訪れた神社の縁日を想い出していたのです。
2000年の長き伝統と伝承を持つといわれるボーダナート・ゴンパの月のお祭りは、ゆらめくバター・ラ
ンプの灯りで美しくやわらかに照らし出されてされていました。
ゴンパの観音様の優しい目に見守られる風景はネパール人、チベット人の素朴な信仰の一夜の安らぎを
しみじみと感じさせてくれます。
アジアンで、神秘的で質朴な月祭・・ボーダナートの思い出のシルエットが、今も走馬灯のようにゆっく
りと廻っています。
やまねこ(=^o^=)でした。