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(仏教のシンボル 法輪  魔法円)


『アジアン・ショップ やまねこ軒』URL:http://shop.yamanekocart.com/

はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこでおます。

一日、考えていました。1500ページの大著『イルミナティ三部作』の読破に取り掛かっています。

膨大なオカルト資料から書かれた80年代のポップ・オカルティズムの旗手、ロバート・アントン・ウィ

ルソンの名作です。アメリカで100万部のベスト・セラーとなり、『天使と悪魔』のダン・ブラウンは

本書からの深い影響を吐露しています。読了したら、また書評を書きますね。(^o^)/

さてさて、テレビのニュースを見たり、世界で起きる様々な事件に触れながら、時代のパースペクティブ

について考えていました。時間の奥行きについて考えていたのです。

わたしたちは普通、過去・現在・未来と言う前進的な時間に沿って考える癖があります。

昨日にもとづいて今日を営み、明日に備える・・・といった日常的なとらえ方です。生活するためには

とても大事な考え方ですね。しかし、それは一局の思考のありかたに過ぎないこともまた、確かなので

す。

夜、わたしたちは夢を見ます。夢は違った時間が流れる場所です。

どこか深い山の中でつり橋を渡っています。谷底が見え、ひやひやしながらつり橋を一足一足歩みを

すすめていると突風が吹いた拍子に谷底に転落します。恐怖と驚愕でわれに返るとベッドから転落してい

る自分に気づく・・といったことがよくあります。これは、時間が逆方向に流れたのです。

ベッドから転落した自分が危険なつり橋を渡るというシーンを喚起したのは明らかですが、つり橋を渡っ

ている時点では、転落はまだ起きていません。転落の瞬間につり橋を渡るという必然的な風景が圧縮して

ストーリーを生んだと考えるのが適当かもしれません。

問題は、このような時間の圧縮が夢の中ではしばしば起こります。一瞬のうちに長い時間の物語がわたし

たちの無意識の中で紡ぎだされると言う事です。そこに論理的な思考は、介在していません。

それを中国の故事では『邯鄲の夢枕』といいますね。また『胡蝶の夢』ともいいます。

荘子が、蝶になる夢を見るのですが、荘子は目覚めて「荘子が蝶になる夢を見たのか、蝶が荘子になる

夢を見ているのかわからない」とつぶやきます。

そんなことを考えながら、次々と現れる世界のニュースをテレビで見ていると時間の流れ方が少し

変っていることに気づきます。

拡散よりも凝縮に・・・拡大よりも充実に・・・・複雑化よりも洗練に時代の流れが向きを変えているよ

うに思われたのです。

それは、魔術や神秘学でよく言われる充溢=プレローマを示しているのかな?

『雨だれ 石を穿つ』と言われるように、凝縮と充実と洗練という「内的作業」を通して、時間が

未来から現在を通り、過去へと突き抜けてゆく。

それは、ファンタジーが構想力となり、構想力が、音楽となり、音楽が絵画となって、わたしたちの魂に

形象の力を刻印するという魔法のプロセスを想起させます。

かくして、スロー・リビングは、魔術と時代の未明に来るものを予感させてくれるのです。

オカルティストのやまねこ(=^o^=)でおました。