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(ネパール ハンドメイド・シルバー・ブレスレット アメジスト 眠れるアリアドネー)



クレタの王女・・アリアドネの恋の物語・・

怪物ミノタウロスの生贄に幽閉されているアリアドネをアテナイの王子ティセウスが

訪れます。アリアドネは一目見てティセウスと恋に落ちます。

ティセウスも恋心を感じてアリアドネを救い出すべく迷宮の中にいるミノタウロスを退治

しようと迷宮へ・・・。しかし、もしミノタウロスに打ち勝っても一度入ると二度と出て

来られなくなるというラビリンス。アリアドネは一計を案じて迷宮庭師のダイダロスに脱出

する知恵を希います。アリアドネの熱情に負けて、ダイダロスは知恵を授けます。

それは赤い糸玉を迷宮の入り口に結んでおくこと・・・。

アリアドネーの赤い糸を持ってティセウスは迷宮の奥へと進み、ミノタウロスを打ち倒して

無事迷宮から脱出。二人は結ばれます。

「アリアドネの赤い糸」の神話です。

秘密の回廊・・ラビリンスとは?

それは内なる迷宮・・ラビリンスを表わしているのでしょうか?

アリアドネを幽閉から解放してくれる知恵の赤い糸は、もしかしたら音楽なのかもしれません。

音楽がつむぎだされる空間・・それは「内なる空間」とも言える様な不思議な内面性から

生まれてきます。音楽が立ち現れるときに体験するあの外側でもなく内側でもない、内面の

プレゼンスがわたしたちを聴くことから交歓する次元へと導いてくれます。

音楽の秘密の回廊を通してわたしたちは外から内へ、内から外へと自由に旅することを誘われ

ているかのようです。

内面の深みに至る道・・内なる迷宮(ラビリンス)からのひそやかなつながりをたどる赤い糸。

アリアドネの神話は、そんな音楽の魅力を伝えてくれます。

※「音楽 music」という語は、もともと音楽や学芸の女神ムーサ(英語ではミューズ、musa,muse)
に由来する語である。そうしたムーサの女神を称える音楽を宗教や哲学の根幹に置いたのがピュタ
ゴラスである。 古代ギリシャの哲学者であり、数学者であるピュタゴラスは、哲学の必須科目に
数学と音楽を置いた。なぜなら、ピュタゴラスによれば、万物のアルケー(始源・原理)を探求す
る哲学には、万物のアルケーを理性的・合理的に認識する数学――万物は数の組み合わせによって
できているから――と、万物のアルケーを感性的・直感的に体験する音楽は不可欠の哲学探究の道
であったからである。
ピタゴラスは、天界の音楽を聴いたといわれている。


アメジストの神話


放埓な酒の神、ディオニソスが或る日、酒に酔った勢いで憂さ晴らしに最初に出会った人間に、

家来の豹をけしかけようとします。ところが、最初に会ってしまったのは、月の女神アルテミス

のもとにお参りに行く少女、アメジストでした。

この可憐な少女は、不幸にもアルテミスの元にお参りに行く道でディオニソスに出会ったのでした。

豹をけしかけようとするディオニソスを天から見ていたアルテミスは、豹のキバから彼女を守るた

めにアメジストを白い大理石に変えてしまいます。石になったアメジストを見て、ディオニソスも

深く改悛して、葡萄酒を彼女に注いでやります。

すると彼女の体は、美しい紫色をした宝石に姿を変えたというのです。

こんな由来から、ヨーロッパでは紫水晶で象られたワイン・グラスで葡萄酒を飲むと、悪酔いしな

いと今でも信じられているとのことです。

大理石の結晶になった少女は、葡萄酒で美しく生まれ変わる・・・それは、水晶のメタモルフォ

ーゼとして古代から愛されてきた神話なのです。

ワイン・グラスを傾けるとき、月の女神・・アルテミス(月の元素は銀)と可憐な少女アメジスト(鉄分を

含んだ水晶)を想い出してみるもいいかもしれませんね。やまねこ(=^o^=)でした。