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あっという間にクリスマス・イヴ 行く年来る年もあとわずか・・。

というのに、この5日間ほどどっか~んと気持ちが沈んでおりました。

その原因はNHKの「新映像の世界 時代は独裁者を求めた」を観たことに始まります。

多くの方がご覧になったと思いますが、私にとっては心に鉛をつけられたのごとく、

海底まで沈み込んでしまいました。何故なら、悪は外にあるのではなく、自分の心の中にも

あるからです。その心の影を否応なく見せつけられてしまったわけです。

やまねこは「自分の中にある悪の力をメタモルフォーゼして創造の力に変える」と言って

おりましたが、なかなかそんなに簡単にはできるわけもなく、ムーミンのビデオ観たり、

NHKの「100分間のいい話 良寛さん」を観たりして心が少しでも軽くなるよう

ジタバタしてしておりました。

そんな私に今日、心がほっかり暖かくなるような出来事がありました。

私の職場である介護施設に入居している94歳のMさん。車いす生活ではありますが、

凛とされた方で、確固とした生活の流儀をお持ちの方です。しかし、この1年、めっきり弱ってきて

「早くあちらに逝きたいですわ」と言われることが多くなってきていました。

そんな彼女に大好きなクロワッサンと「お墓の掃除をしてしきびもお供えしました。」

というメッセージが一緒に届きました。

送り主は市のファミリーサポートセンターの会員の方で在宅の時から

10年間、MさんのサポートしてくださっているIさんでした。

施設に入所してからも毎年、お彼岸、お盆、年末にお墓参りに連れていって

くださっておりました。Mさんは春頃から物忘れも多くなり、体力も低下し、外出が

難しくなっていました。Mさんはもうお墓参りのことを考える力はありません。

Iさんが独自にMさんのお墓の掃除に行ってくださったのでした。

クロワッサンとメッセージをMさんに渡すと、ほろほろ涙を流され、「お礼を言いたい」

とおっしゃったので、私が電話をかけたのですが、ご不在で2時間後に帰られるとのことでした。

2時間後にMさんの部屋に行き、「Iさんへ電話するよ」と声をかけたのですが、Mさんはすっかり

このことを忘れてしまっておりました。もう1度、クロワッサンとメッセージを見せると

「ありがたいね お礼を言わんと」と言われ再度Iさんへ電話をかけました。

2人の橋渡しをしている私は心がほっこりしてきました。昔、心が温まる出来事をつづった

「心のチキンスープ」という本がありました。私も私の心の竪琴がきれいな音色を響かすような

出来事を心に留めていきたいと思いました。それは日常の小さな小さなことでしょう。

でもそれが、これが心の鉛を溶かしてくれるのだと思います。