ひゃ~、今日も冷え込みました。 用事を済ませ、友人のポランさんから勧められていた「愛を積む人」のDVDを借り、一目散で 家に帰りました。 「大切な人に残したいものはなんですか?」このキャッチコピーではじまるこの映画、原作は 「石を積む人」です。 佐藤浩市、樋口可南子主演。「日本で最も美しい村」北海道・美瑛が舞台です。第2の人生を 求めてやってきた夫婦。奥さんの願いで石塀を積み始めた夫、しかし奥さんは心臓病を患っており、 石塀が出来上がる前に亡くなってしまう。夫は、妻の願いの石塀を作り続ける。 自分の死を予感してた妻は、必要な時に自分の想いが夫に伝わるように、いろんなところに 手紙を残しておくんですね。その手紙に導かれるように、夫が変わり、それに伴い、 夫の周りに集う人が変わっていくんです。 想いを積み重ねていくと、それがやがて希望になる。石を積み重ねるように、自分の想いは 石塀の礎となり、次の人たちに受け継がれていく。そんな映画です。 言葉で語ると陳腐な表現になってしまいますが、誰しも大切な人に(親であっても伴侶であっても 恋人であっても)先に逝かれることはあるでしょう。その人が残していったものは何だったので しょうか?財産を残してもらったという人もいるでしょう。それを喜ぶ人は現代では多いのかも しれない。でも、私は希望が最大の贈り物だと思うのです。パンドラの箱に最後に残ったものは 希望です。私は、大切な人から希望を残してもらいました。また、私も希望を残して逝きたいと 思うのです。まだまだ先だと思いますが・・・。 そんなことを想う、この映画が心に染みる年齢になりました。 ポランさんは言います。若い時にはわからなかったことがわかったり、感じられなかった ことが感じられたり、それが歳を重ねる面白さかな? 今思うと、若いころは自分の想いで精一杯だったと思います。何をあんなに必死になっていたのか? と笑いがでてしまう。石を積んでは壊し、積んでは壊ししてたような気がします。 この10年は確実に石を積んできた確信があります。主人のやまねこと一緒に楽しみながら石を 積んでいました。 これからも1つ1つ石を積み続けようと思います。
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