昨日、高知県に完成したドームハウスを訪問いたしました。 わが家にいらっしゃてから、2年半、いろいろな問題をクリアしてやっと完成しました。 施主のKさんは、「車いすで快適に生活するには?」ということで、ネットでドームハウス を見つけ、これだ!と思ったそうです。 Kさんは16歳で交通事故にあい車いす生活になったそうですが、北京のパラリンピックの バスケット日本代表で活躍されるなど、パワフルウーマン。 会うたびにこちらの方が元気をいただいております。 今回のドームハウスのテーマは車いすでの快適生活です。 ドームハウスは三角形のフレームを球体状になるように組み合わせることで最小限の 部材から最大限の空間容積を生むことができます。柱がいらない構造なのでバリアフリーです。 球体の中の空間をいかに使うかはその人次第です。 K邸は玄関を入るとオープンキッチンのリビングがあり、右周りにまわると、 トイレ→浴室→寝室→リビングとなっております。円形なので右回りでも左回りでもOKです。 2階の部屋は必要ないので、天球面が閉じられず、すべてオープンです。 すべてが吹き抜けになってるので、玄関を入った瞬間、うわ~という解放空間でした。 トイレ・浴室・キッチンは天井をつけているので、その上はロフトになっており、 今は物置。そのうちに柵をつければ、子供たちの隠れ家として活躍しそうです。 キッチンの流し台・調理台や洗面台も大工さんの手作りで、車いすに合った高さになっております。 大工さんがドームを建てた残りの木材を利用して現場で造作してくれました。その他にもいろいろ 生活のために必要なものが工夫されて作られておりました。 カタログで選ぶ規格品では対応できないので、現場でKさんと一緒に、大工さんが考えて作って くれたそうです。住まう人の視点からでないとなかなかこういう工夫はできないですね。 国道から少し入った静かな田園地帯に、Kさんのドームハウスはあります。 円形なので太陽の動きにあわせて最大限の光を取り入れることができます。 春には心地よい風が入ってくることでしょう。 Kさんの地球型のロハス・ライフを楽しみにしております。
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