イメージ 1



今日は久方ぶりに、やまねこ母を訪問。

隣のどんぐり館からグループホームへ転居して1か月ちょっと。

3月末に義姉が孫を連れて一家で来たとき、身内が集合、ばあちゃんを中心に撮った写真を

もっていきました。この時のことは案の定、すっかり忘れていました。

やまねこ母はもともとお気楽、気楽、ふきながし~の性格です。なので、どこでもやっていけます。

時間と空間がわからないこれまた、幸せな認知症で、自分で空想の話を作ってその中を生きています。

もちろんすぐに忘れる。

といっても、人のことはちゃんとわかります。職員の方に、「これは、うちのおとんぼ(末子)の

お嫁さん。」と、ちゃんと紹介してくれます。

「やまねこは?」「足が痛いから今日は行けん、この写真もって、ばあさん見てこい言われた。」

「男のくせに情けない。ご飯食べとるんか?」「大丈夫、しっかり食べとる。」というと、にっこり。

この問答が毎回繰り返されます。それと、父ちゃんの悪口。

「6人も子がおるのに、パチンコば~かり行って・・・・・・。」「そう言わんと、父ちゃん

あっちへ行って20年も経つやろ、お墓の下へ入っとるんやけん。」「えっ あ~うるさいのが

おらんけんえ~わい。」「ばあちゃん、また父ちゃんと結婚する?」「もうえ~、だいたい父ちゃん

は利己主義なんよ、子供のことよりも自分の世話をせ~言うて・・・・・・。」とず~と

父ちゃんの話。悪口なんかのろけ話なんかよくわからないが、ばあちゃんの頭の中は父ちゃんで

一杯のようです。この前は姉に「父ちゃんは彼女つくって、ホンコンに行っとる。うるさいのが

おらんけんせ~せ~しとる。」と言っていたらしい。

ばあちゃんは、昔から話をつくるのが上手で、やまねこに「ばあちゃんの話を信じるなよ。

自分で勝手につくるんやけん。」言われていました。(何せ、日赤の看護婦の試験、国語はトップ

だったそうです。また、こんなですが、職業婦人のはしりでもあるのです。)みんな振り回されて

いたようですが、今はその特技が生かされ、父ちゃんと一緒にこの世を生きているようです。

1人物語の世界のやまねこ母の部屋をでると、リビングでは、TVの前に5人のお年寄りが集まって

いました。中心にはやまねこ母と一緒にどんぐり館から転居してきたMばあちゃん。真剣な表情です。

Mばあちゃんは、物忘れ程度の軽度認知症です。しっかりもので、がんこばあちゃん、まがった

ことは大嫌い、お遍路さんの大先輩でもあり、質実堅実、強い意志の方です。ただ、人見知りが

あるので、新しい環境に馴染めるかちょっと心配でした。

「みなさん、リビングに出てこられるんですね。」と職員の方に聞くと、「こんなことは

珍しいんです。TV見ながら『これはいかん・・・』といろいろみなさん意見してます。」

TVの画面を見ると舛添都知事。グループホーム(認知症対応施設)でこんな光景があるのは面白い。

舛添都知事もちょっと考えてもらいたいものです。

認知症も様々ですが、うちのばあちゃんとMばあちゃんはそれぞれ、楽しくやっとるなと安心

しました。