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「トロピカル海岸」
「延光寺の海がめ」
「岩本寺の背負い地蔵」




どっとイブニング!(^^)!

11/10,11日と2日間の遍路旅。愛媛県の最南端から修業の道場高知県に入りました。

残念ながら、初日は曇り空でどんより暗い海、2年前に訪れた時は、秋空のトロピカルな海

が印象的だったので、同じ海とは思えない。光があるないでは、こんなに違うものなのか!

と同じお遍路道を走りながらびっくりしていました。

また、今回の旅すがら、2年前の旅が想起され、新しく目に入る印象はごくわずか、

今、10日前の旅は色褪せてしまい、2年前の旅の思い出が色濃く蘇ってきております。

人間の深く刻まれた記憶とは不思議なものだな。とつくづく思います。

ただ、お先達さんから聞く伝説は初めてだったので、これはちゃんと、心に残っています。

お遍路ツアーのいいところは、いろんな伝説や説話が聞けること。

まずは、

「38番札所 金剛福寺の足摺伝説」

昔、金剛福寺に、大僧と小僧が暮らしていました。ある日、ここに、旅の僧侶がやってきます。

「しばらく、ここで世話になれないか」という旅の僧。

しかしながら、ここは人里離れた寺で、食料は2人で食べる量しかありません。

大僧は、顔をしかめましたが、「私の食事を分け合いましょう」と小僧が申し出ます。

それから、小僧は、旅の僧と食事を分かち合い続けました。

とある日のこと。旅の僧が、小僧にこう告げました。

「これほどの大きな恩を受けたこと、忘れようもない。恩返しに、私の住処を見せましょう」

こういって、小僧を連れ出していきました。

あわてて、大僧が後を追いかけていくと、岬から船に乗って、海に出ていくではありませんか! 

大僧は、大声で叫びます。「私を捨てて、どこに行くのだ!?」

すると、旅の僧は、「補陀洛(ふだらく)の世界へ!」と返答するではありませんか!

補陀洛とは、観音様の住処のこと。つまり、旅の僧は、観音様だったのです!!

ハッと気づいて、あわてた大僧が見ると、船に乗った2人は、金色に輝く観音様に

なって消えていきました。これを見た大僧は、「なんということだ!」と、岬で足摺りをして、

悔しがりました。これが、金剛福寺の足摺伝説です。

足摺(あしずり)とは、怒りや悲しみのあまり地団駄を踏むこと。この岬の名前が、足摺岬というのは、

この岬で様々な人が、足摺をしたことが由縁といわれています。


『さてさて、私は小僧になれるでしょうか? 難題です!』


「37番札所 岩本寺の矢負い地蔵」

秘仏であった奥之院本尊を、四国八十八ヶ所霊場開創1200年記念に修復して特別開帳

されていました。

【期間】 平成28年10月~12月、平成29年4月~6月
 
その昔、この地に信心深い猟師がいました。獲物が見つからず、これ以上の殺生は無益と思い自分の

胸をその矢で射てしまいました。妻に起こされ、傍らを見ると矢の刺さったお地蔵様が

倒れていました。身代わりとなった地蔵菩薩をこの寺に手厚く祀ったという伝説があります。


『2日目は雲1つない秋晴れでとってもきれいな土佐の海と四万十川を見ることができました。

 感謝です(*^^)v』



「トロピカル遍路道」2014.10.28 by やまねこ

はい、どっと・こむばんは(=^o^=)やまねこ遍路でございます。

秋の一日遍路の旅に行ってきました。今回は、愛媛の最南端と高知県宿毛の霊場めぐり

です。三十九番 延光寺(宿毛市)四十番 観自在寺(愛南町) 四十一番 龍光寺(宇和島市)

四十二番 仏木寺(宇和島市)の四ケ寺です。

朝早く出ましたが、夜帰ってきました。最南端への旅はさすがに遠路となります。

延光寺さんをお参りして、お昼はお弁当を買って、海沿いの大月海岸まで。

南端の柏島は、全国からダイバーさんが訪れるメッカです。

サンゴや海底の魚がトロピカル・フィッシュなのでダイビング・スポットになっているらしい。

四国ながら足摺岬エリアは、亜熱帯地域なのです。亜熱帯植物や海の青さがトロピカルそのもの。

「ここも四国なのかなあ。」と秋口くらいの陽気の海岸でお弁当を食べました。

トロピカル海岸を満喫して、帰途をゆっくりと札所めぐり。

最後に龍光寺をお参りするころには、すでに納経所がしまる直前。

朝から夜までの一日お遍路となりました。

この夏は、鳴門の渦から一番札所 霊山寺をお参りしました。

今回は、高知のコバルト・ブルーの海がある延光寺さんから・・・。

このお寺の鐘つき堂の鐘は、アカウミガメが背中にしょって海から上がってきたという伝承

があります。ウミガメの産卵地ということなのでしょう。

tomokoさんとお遍路の道すがら、「あの世とこの世の境域」について語らっていました。

そしてこの十年の歩みを、振り返りつつ総括する旅だったかなと、感慨深く思いました。

竜宮城があってもおかしくないような、限りなく透明に近いライト・ブルーに澄み切った

この世ならざる海の色がいつまでも心に残りました。