どっとイブニング!(^^)!  1月のお遍路旅の続編です。
 
今回は、この寺でしかない手に入らないものをご紹介いたします。
 
Webでは公開されていません。お先達さんに教えてもらいました。
 
まずは18番札所「恩山寺」。ここは、元は女人禁制の道場でした。お大師さんがここで
 
修業していた際、訪問してきた母君(玉依御前)のために、仁王門の辺りに護摩壇を築き
 
17日間の修法を行い、女人解禁を成就し、母君を迎え入れました。玉依御前はここで
 
出家・剃髪しその髪を奉納したことから「玉依御前の剃髪所」と言われて、お大師さんが
 
山号寺名を「母養山恩山寺」に改めました。自像を彫像して安置され「わが願いは
 
末世薄福の衆生の難厄を除かん」と誓われた寺です。

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「恩山寺 大師堂と母君 玉依御前の剃髪所」

この寺では「摺袈裟(すりげさ)」の授与を行っています。この授与は恩山寺だけです。
 
「摺袈裟」とは別名「袈裟曼荼羅」といもいい、袈裟(僧侶が身に着ける法衣)に梵字
 
で曼荼羅を書いたものです。滅罪生善(悪いことを良いことにかえる)の為にはこれ
 
以上の功徳があるものなし、といわれており、身辺に置いておくとよいそうです。
 
残念ながら、悪いことはしてないと言っても、殺生していない人間はいません。毎日
 
食事をすることによって、他の命をいただいているわけですから・・・。
 
また、閻魔大王が「死者が眠る墓にこの摺袈裟を掛け、1週間のあいだ供養すれば
 
死者が蘇る」と説いたことに由来して、古くから亡くなった方の棺にこの摺袈裟を
 
入れてあげれば、必ず極楽浄土へ往生出来るといわれています。それゆえ、後から
 
御仏壇の中に摺袈裟を入れると亡くなった方の供養になるそうです。

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16番札所「観音寺」では弘法大師の筆跡を刻印したものとされる光明真言印判があり、

 それと同じ印を白衣の襟に押していただけます
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「光明真言印」


打ち止めの寺は13番札所「大日寺」。山門をくぐると、正面に「しあわせ観音」がありま


す。手を合わせた中に観音様がいらっしゃいますよ。

「いただきます」と言って手を合わせる。お参りの時も手を合わせる。怒って手を合わせ


 る人はいません。手を合わせるという行為は、感謝と畏敬の念を持ちえる幸せな心の現れ

 かもしれませんね。

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