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どっとイブニング!

先日、住宅・店舗デザインをされているW氏が住宅内見会の案内で立ち寄ってくれました。

「奥さん、寒くないですか?気温が市内より2度は低いでしょ。」

以前は薪ストーブを使用しており、焚きつけ用の残材をW氏からいただいていました。

火男が居なくなったので、現在、薪ストーブは稼働停止になっているのです。

「それが、ガスファンヒーター1台で充分暖かいんです。ドームハウスは球体でしょ。天井の

ファンを回すと、家の中に空気が循環し、全体が暖かい。遊びに来た友人もびっくりしてました。

四方に窓があるので、お天気の日は太陽が差し込み、温室みたいになります。夜、帰宅しても

結構ぬくもりが残っているんですよ。太陽の熱ってすごいなと思います。」

「高断熱材ですか?」「いいえ、特に使ってませんよ。」

我が家は形は変わっているけど、昔ながらの家の作りです。

なにせ、やまねこが大工さんの知恵と技に助けてもらい、ハーフビルドで作ったものなのです。

「空気の層で断熱するんです。」と大工さんや建具屋さんは言います。外壁と内壁の間隔は十分

とっています。

床は愛媛県産白木の杉板、厚さ3.5cmあります。建築現場の足場材で使っていたものを、

ど~んと広いドーム空間で使用しました。この天然の木の質感が気に入って、お客様は

みなさん、床材にはこの白木の杉を使用されています。冬は暖かいし、夏は裸足で歩くと

冷んやりして気持ちがいい。

これからの季節、窓を開けておくと風が抜けて気持ちいい。(昔、ツバメが入ってきてぐるっと回ってで

ていきました)

暑くなると天窓を開けると熱い空気が上空にぬけていきます。

窓が多いので、光がふんだんに入ります。

今の高断熱高気密住宅は外と内を遮断するという考えが基本のようですが、我が家は外の自然の力を

取り入れるという昔ながらの考え方です。根本の考え方がちょっと違うようです。

鳥のさえずり、風や雨の音、家の中で何気に聞いてます。外の環境とも一体です。

強固に内と外を分けると、音も聞こえなくなるでしょう。

季節と自然とともに過ごす家。これがやまねこの「ナチュラル・ハウス」なのです。

「ロハス・ライフの楽しみ」2010.6.2 byやまねこ

はい、どっとこ・こむばんは(=^o^=)やまねこでおますよ。

ハウス・ビルドは続きます。今日は、ウッド・デッキ材に防腐・防虫剤を塗ったり、

建具屋さんと仕上げの打ち合わせをしたりしていました。ハウス・ビルドの完成段階は、

基礎段階と同様、様々な業者さんと詰めるべき課題があります。明日は、看板業者さんで

す。

犬走りの型枠とレベル出しもあります。足場の撤去もあります。家作りというのは、大工

さんをはじめ、あらゆる建設業者さんたちのプロとしての「モノ作りの知恵」に支えられ

ていることを今回、体験できました。「住まい」という場所を形作るという行為は人間にと

って、極めて本質的なテーマです。やまねこは、ここ数年「スローリビング」について考

えてきましたが、大工さんたちにとって、「住むための知恵」とは、そのまま実際的、プラ

クティカルなテーマなのです。いかに屋根を納めるか?いかに壁を納めるか?いかに棚を活用

するか?家のメンテナンスや雨と風対策は?暑さ・寒さのしのぎ方、光と風の取り入れ方、季

節と共存する工夫、防虫・防湿、防音などなど住まい環境のテーマの無数の分岐にひとつ

ひとつ答えようとする「努力と知恵の体系」こそが、『有機的建築』と言えるのかもしれま

せん。

『ナチュラル・ハウスは可能か?』というテーマで考えてきたやまねこですが、大工さんた

ちと作業を共にするうちに新たな発見がありました。季節や自然の変化ととも過ごせる家

とは、光と風を受け入れる器としての家であり、同時に自然とのせめぎあいの中で堅固な

「呼吸する家」でもあるということです。それは、建築工学的な力と自然の力と人間の力

の支えあう第四の力・・・それこそがフラー博士の言う『シナジェティックス』=宇宙エコ

ロジーの力によって、支えられているのかな、と思いました。