「金剛峯寺」
「奥の院」
「奥の院」
どっとイブニング!(^^)!
高野山から帰ってきましたよ。
早朝高速バスで大阪へ向かい、難波から南海電鉄で高野山へ・・・。
道中、「高野山に着いたら、大師教会でお受戒に参加するといいですよ。」
というメールを宮島先生から頂きました。
出発前にやまねこの友人より「高野山に行ったら、阿闍梨の宮島先生に会うといい。」
と、紹介していただき、連絡をさせて頂いていました。
高野山に着いたその足で、「お受戒」に参加しました。
この「お受戒」とは「三宝帰依戒(三帰依戒)」を受けることです。
仏・法・僧に帰依するということで、小乗・大乗・金剛乗(密教)、全仏教共通の土台
だと後で先生よりお話を聞きました。
私たちお遍路は
「弟子某甲 盡未來際 帰依佛 帰依法 帰依僧」という三歸をお参りの際に唱えますが
この「三宝帰依戒(三帰依戒)」を阿闍梨から直接受ける儀式です。
真っ暗になったお堂の中での儀式は異次元の世界のようでもあり、日常意識とは違った意識空間に
入っていきます。
誰でも受けられます。高野山という聖地を巡礼する際には、是非参加されたら良いのではないかと、
思います。これは私の実感です。
その後、金剛峯寺を参拝し、初日はこれで時間切れになり、宿泊地の宿坊「高室院」へ
入りました。
夕食後、初めて宮島先生にお会いし、いろいろお話を伺いました。
「人は皆、仏になる種を持っています。この世は泥の海。この泥が肥やしになるのです。
中には、泥の中で腐ってしまうものもありますが、蓮の花のようにこの種を咲かすことが
できるのです。」
私は泥の海の中で溺れかけているところをやまねこに引っぱりあげられ、安全な場所まで連れてきて
もらいました。なんとか花を咲かせたいなと願うばかりです。
2日目は高野山をゆっくり探索できました。8:00出発で午後4:30まで、歩きどおしです。
お遍路旅の中で一番きつかった。
奥の院の御廟橋にさしかかる一歩手前で1人の女性が私に駆け寄ってきて話しかけてくれました。
この御廟橋を渡ると聖域に入ります。
「この橋は37の梵字が書かれていて、金剛界37尊を現しています。ここを渡ると
お大師さんが私たち、1人1人を出迎えてくれます。御廟は光輝いているそうです。
決して暗いものではありません。私にはわかりませんが、金色に見えるそうです。
つらいこと、悲しいこと、全てお大師さんに預けて帰りなさい。ここは再生の場所でも
あるんだというお話を聞きました。」ととても熱く語ってくれました。
私がお遍路さんの格好をして1人歩いているからでしょうか。
聖域へ入る前に見知らぬ女性からこんなお話を伺っていると、涙がでそうになりました。
自宅に帰ってから、体は筋肉痛で重いのですが、不思議と意識が軽くなっています。
「般若心経の一番初めの文字は何ですか?「観」ですね。正見と言いますが、本当に
正しく見えているのでしょうか?見る角度が1度違っても全然見えるものは違ってきます。
正見ができるのは、お釈迦様です。自分ができていないことが解って初めて、
学びの道が始まります。」これが懺悔です。と宮島先生から教えて頂きました。
お遍路では札所の本堂と太子堂で懺悔文を唱えます。88か所×2で176回唱えた
ことになります。
懺悔文
我昔所造諸悪業 皆由無始貪瞋痴 従身語意之所生 一切我今皆懺悔
さすがに暗記はしましたが、どれだけ意識に刻まれているか?
残念ながら私の場合、オウムが言葉をしゃべっているようなものです。
我見に捕らわれ、見る角度を1度変えるのも大変な自分を改めて思い知らされています。
結願で訪れた高野山、終わりが始まり、スパイラルな渦の次のステージに変わったなと
感じております。 つづく・・・。
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