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(道後温泉『神々の湯殿』『少彦名の神玉の石』 フラー・ドーム・ハウス バックミンスター・フラー)  


『魔女の宅急便』より『やさしさに包まれたなら』荒井由美

『四国パワー・スポット研究会』

はい、どっと・あふたぬーん(=^o^=)ひらがなで言うとふやけた感じがしますね。

やまねこは、ゆるゆると道後温泉の神々の湯殿に出かけ、道後商店街『古泉』のシゲシゲ

店長さんと話したあと、「神の湯」に入りました。このところ四国外、海外からのゲストが

多くて、案内することが多いので、たまにはじっくりとひとりで道後温泉を楽しんでみたか

ったのです。

湯煙の中、ながながとやまねこ的ロハス・ライフについて考えていました。

そもそもロハス・ライフとは何なのでしょうか? Life of Health and Sustainabilityの略

なのですが、健康的で永続可能な生活体系を指しています。これは、大量生産・大量消費と

環境破壊への深刻な反省から生まれたエコロジカルな消費生活の知恵を暗示する言葉なの

です。

新政権発足後、環境立国と情報産業が国是となっている現在、ロハス・ライフのあり方の模索は

今こそ国民的なテーマとなっています。個々の生活においても、環境と消費生活が阻害しない

ようエコは暮らしのキーワードとなっているのですが、地球的なスケールの問題となるとなか

なかイメージがついてゆけず、とりあえずエコ・バッグの利用やゴミの分別に心遣いをすると

いったところがわたしたちの手元でのアプローチではないでしょうか。

神々の湯殿でぼんやりとつかっているとはるか昔の学生時代のこと(27~30年前)が思い出

されました。

早稲田大学神秘学研究会のアイドル的思想家 バックミンスター・フラーのことです。

『地球は絶妙にデザインされた、ひとつの進化する宇宙船である。
そして、私たちはこの宇宙船の乗組員だ。
今、人類は 一見、資源やエネルギーが不足しているように見える。戦争や食糧危機の不安もある。
しかし、再利用して無駄を省けば資源は充分にある。エネルギーも充分にある。』

これは二十世紀の天才数学者・環境学者・建築学者と言われたフラーの有名な言葉です。また

『我々は、すでに手にしている科学力と技術力を適切に使えばすべての人類を幸せにすることが可能である。世界を飲み込む産業の進化は、規則正しく積み立てられ宇宙船地球号の船内に保存されてきた数十億年分のエネルギーの貯金を、天文学的な歴史から見ればほんの一瞬の間に消費し続けるほど我々が愚かであってはないことを規定している。これらのエネルギー貯金は、我々の宇宙船の『生命再生産保障銀行』の口座の中に蓄えられてきたが、この口座を我々はセルフ・スターター部門(始動部門)のみに消費すべきである。』

フラーは地球は宇宙船のように自然界と人間全体が乗っているひとつの運命共同体であること、

資源にもエネルギーにも限界があること、科学万能の夢、開発とテクノロジー妄信が危険な考え方

であると警告を発しました。時代は、日本万国博覧会に湧く高度成長のまっただなかのことです。

地球を『宇宙船地球号』にたとえて、彼は様々な永続可能な環境テクノロジーを考案しました。

フラー・ドームと言われる環境共存型ハウス、ダイマクション・カーというエコデザイン自動車

地球上何処でも暮らせるサバイバル・エコ・テント、全世界がエネルギーを分け合えるダイマク

ションマップなどなど発明王としてもよく知られています。彼は、自然界がそなえている叡智を「

緑のテクノロジー」ととらえ、人間はそれを深く学んで自然と共存しようと考えたのです。

ロハス・ライフを考えるときまず、環境循環型の生活が一番大切と思います。

前世紀の先人とも言えるバックミンスター・フラーのエコ哲学と環境共存型の「緑のテクノロジー」

という思想は、現在も決して古びてはおらず、オルターナティブな視点を与えてくれます。