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「衛門三郎の里」
「放三」


今日も暑い1日でした。
先日、やまねこの友人「金持ちけんかせずおじさん」Iさんの訃報を聞き、
今日、「衛門三郎の里」に弔問にお伺いしました。78歳でした。
5月中旬に退院され、ご自宅でリハビリをされていたそうですが、
朝の身支度をしていた時に突然倒れられたそうです。高齢者によくある急性心臓病
だったそうです。
「両手が不自由になっても悲観したり、落ち込んだりすることがなかった。それどころか
7月に美術館で企画展するって言ってたんですよ。何とか辞めてもらったんですけどね・・・。」
と奥様。
Iさんらしいです。
定年退職後は、自分の本当にやりたいことに全精力をかたむけてこられたIさん、
そのIさんを理解し支えてきた奥様と2人3脚で「衛門三郎の里」を作ってこられました。
訃報を聞いて気持ちが沈んでいましたが、お暇する時には、軽くなっていました。
「金持ちけんかせずおじさん」のエネルギーは形を変えてここに残っています。
また、それを守っていかれる奥様がいらっしゃいます。
私にとっては馴染み深いほっとする癒しの空間です。
Iさんのご冥福をお祈りいたします。

「現代アート『衛門三郎の里美術館』」2014.6.19

はい、どっと・ちゅーにんぐ(=^o^=)やまねこどん兵衛でございます。

金持ちケンカせずおじさん市川さんと「商売」を巡って語らっておりました。

息の長いビジネストレーダーで彼は御年75歳になります。

彼は商売も好きですが、アートも大好きな人です。

先月「衛門三郎理里美術館」をオープンし、これまで所蔵してきた現代アート作品の

「モノ派」を一挙に公開しました。

このモノ派は木片、石ころ、ねじ、板金などをオブジェクティブな作品とする現代アート。

数々の作品がミュージアム内に展示されていますが、最大の作品は屋外の『放三』と呼ば

れる菅木志雄さんの巨石アートです。

「菅木志雄さんは、この一連の石の塊を「放三」と名付けました。
この土地から見える三方を見渡すと三つの山に囲まれており、菅木志雄さんの力強いエネルギーの発散により題名のとおり山、山、山へのエネルギー発散しているのであります。」

と市川館長も解説しています。

モノ派とは「1960年代末から70年代初頭にかけて現われた、「具体」と並ぶ戦後の日本美術史の重要動向。主に木や石などの自然素材、紙や鉄材などニュートラルな素材をほぼ未加工のまま提示することで主体と客体の分け隔てから自由に「もの」との関係を探ろうと試みた一連の作家を指す。関根伸夫の作品《位相-大地》(1968)が嚆矢とされたが、明確なグループが形成されたわけではない。関根以外の主な作家は李禹煥、菅木志雄、川俣正、高松次郎、成田克彦、吉田克朗、小清水漸、榎倉康二、野村仁、狗巻賢二、原口典之、高山登らで、特に李を理論的支柱として展開した。」(『現代美術用語辞典』より)

とされます。アートサイト直島の「李禹煥ミュージアム」でも知られています。

モノを大切に・・・人間に語りかけてくるモノがわかればモノガタリもモノオモイにふけ

ることも楽しめる・・・お遍路さんたちにアートの癒しをと願って創設された「衛門三郎

の里美術館」だそうです。

市川館長と語らいながら、現在ホームページを製作中です。市川さんは「衛門三郎の里」

と併設美術館を運営しながら、コイン・ライドリー数店舗、そのほかアート・コレクショ

ンや古美術なども手掛けるビジネス・トレーダーでもあります。シュールで奥深い商売の

世界の体験豊富。やまねこに負けず劣らず変人と言えば変人。

お遍路の道すがら訪ねてみたい現代アート・ミュージアムです。

*屋外の「放三」と名付けられた菅木志雄の巨石のオブジェは、氏自らが当地を訪れ
 石を使って300トンの大小の自然石を組み合わせて、一連の作品にしたものです。